読者からの質問:
*私はコンタクトレンズと眼鏡を併用していて、現在45才です。眼鏡をやめたいので すが眼鏡を掛けないと全然見えないのです。乱視もあります。ベイツメソッドを練習するのに、眼鏡を掛けたままでは出来ませんか?
私の答えは次の通りです。
眼鏡を止めようと思われて良かったと思います。
眼鏡を取る場所を考えてみましょう。
先ず眼鏡が無くても安全な場所、例えば自分の部屋の中では眼鏡を掛けない事にします。例えば1メートル以上離れたら、時計の針が見えない。でも時計の場所は知っていますから、そこへ近寄れば見えます。
徐々に範囲が広がって、家の中は眼鏡なしで用が足せる、家の近所なら、近くの店なら、というようにに慣れていきます。
安全な時間も考えてみましょう。
若しかしたら、夜の9時以降は読み物をしないときめる。
新鮮な気持ちであたりを見廻して下さい。特に近眼の人は、見えないと思うから、見ていないのです。霞んで見える人と全然見えない人では、大きな違いがあります。
少し見える物に対して、好奇心で対処して下さい。結構正しい推察をするものです。判断が正しく出来たかどうか、それを楽しんで下さい。
眼鏡を掛けたままで練習は出来ません。
その理由は、見るという行為の10%だけが目の構造の問題で、90%が知識、経験、推察等の問題です。見えない時には、脳が焦点を合わせるように指示を出します。目はそれに従おうとします。眼鏡を掛けていたら、脳からの指示が出ません。
人間には備わっているけれども、あまり使っていない機能があります。例えば第6感、それを鍛えて行くと、勘がよくなります。そして見えてきます。目と脳の共同作業で見えるのです。眼鏡、コンタクトレンズは脳と目のつながりを鈍らせる事が問題です。
乱視は目のリラックスを学ぶとなくなります。
pdfファイル「眼鏡なしの生活を目指して」noglasses.pdf へのリンク
読者からの質問:
*「セントラル・フィクセーション」を練習していますが、うまく行きません練習の仕方を教えて下さい。
私の答えは次の通りです。
目の筋肉は2種類あります。
1)眼玉を上下左右に動かす随意筋
2)焦点を合わせるのは不随意筋で
「ぼやけた焦点」は不随意筋のせいですから。ハッキリ見せてと命令しても動きません。焦点が合うのは、脳と気持ちと目がリラックスした時だけなのです。脳と気持ちと目を同時にリラックスさせるにはどうすればいいのか、少し複雑です。
しかし、これは、近視、遠視、乱視、その他の症状にも有効な本当のリラックスです。是非、脳、気持、目のコントロールを学びましょう。
1)見なくても良いと、本気で考え、体中の力を抜くこと。背骨を伸ばし、肩を下げます。
2)目も顔の筋肉も楽にします。顔にしわを寄せないようにして下さい。
3)見ている物の輪郭に沿って視線を細かく、軽く動かす(シフティング)。
4)呼吸をする。(ゆっくりと吐き出して息が入って来るのを待つ。)
5)マバタキを軽く繰り返す(1分間に20回くらい)
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読者からの質問;
*「シフティング」で動かし続けたら、目が疲れせんか?
答は、「いいえ、疲れません。」
@随意筋(自分の意志で眼球を上下左右に動かせる)
A不随意筋(リラックスした時に焦点が自然に合う)
ところで、このサカデック・バイブレーションは心が緊張すると止まります。目にとって停止状態は不自然なので、疲れの原因になり、近視、乱視、遠視、老眼が発症します。
多くの人は目に悪いとは知らずに、穴のあくほど見つめてサカデック・バイブレーションを妨げ、目の痛みや頭痛に苦しみます。
「小さな点をチラッと見て、目をそらす。」を繰り返します。視線は、縦横、右斜め、左斜めと、その点を中心に動き回ります。これはサカデック・バイブレーションを真似て動かす訳で、焦点が合ってきます。見つめる癖を変えて、軽く目を動かすようになると、自然に全てが上手くいきます。
近視によいシフテイングの練習
マバタキをしながら、見つめない、息を止めない、視線を止めないで
手と体の距離を段々と長くとるようにして、練習して下さい。
「見えるようになったら、手を少し伸ばして、遠くなった手をなぞります。ゆっくりとマバタキをしながらハッキリ見ましょう。」を繰り返し裸眼で50センチ先が見えるようにします。
窓枠の状態を調べるように、(その必要はなくても)万遍なく見て下さい。何か見えますか? 目を凝らして見るのではなく、ユッタリと視線を窓の外へ移して下さい。
樹、家、人、動物等が見えたら、それらの輪郭を何回もなぞりましょう。
見えなくなったらやめるのは勿論ですが、疲れたと思ったらやめて下さい。
「驚いた、見える」と云う人が時々います。
目に疲れをおぼえたら、シフテイングをして下さい、疲労感が消えます。
pdf ファイル "近視の人へ”shortsighter.pdf へのリンク
次に、「手を少し顔に近付けて、見えなくても構わないと思いながら手のひらを見て、少し休む」を繰り返します。
徐々に手を近ずけ鼻先5センチの位置で見えるようになったら、顔を上に向けて遠くにある樹の枝や屋根などを見てから、目を閉じて今見た物を思い出します。目を開けて近距離の手のひらをもう一度見ます。焦点がすぐに合いますか? もし時間が掛かるようでしたら、毎日練習しましょう。
pdf ファイル ”ブルーベリーよりも効果のある老眼予防” bluebery.pdf へのリンク
外国で良く知られているシフティングの練習方法自分の鼻の頭に筆がついている事を想像し、その筆で見える物の輪郭をなぞる、イマジナリイ・ドローィングがあります。風景、建物、人等マバタキをしながら描き続けます。イマジナリイ・ペエンテイングは、鼻の先の筆で絵具を塗っていると想像します。これは、他の人に知られることもなく、いつでもどこでも出来ます。薄暗い所でも試してみましょう。
読者からの質問;
新学期、小学2年生になった息子さんが云いました。
それを聞いたお母さんが、何か良い知恵はないかと聞きに来られました。
私は、「いろは視力向上カード」で練習することを勧めました。
注;このカードはcard.pdf へのリンクをクリックして入手出来ます。
使い方は広い部屋の壁にこのカードを貼って、カードの上から数えて五行目の字が見える所に立ち、上から順番に一字ずつを読んでいきます。
最初は両目で読み、次は右目を手のひらで隠し、左眼だけで読み、次に左眼を隠して右目だけで読みます。
三回くらい読みましょう。飽きるほど、繰り返す必要はありません。無理して読んではいけません。
次の日、同じ所に立って上から読んで行くと上から六行目の字が見えるかもしれません?
見えなかったら、五行目までを一、二回読んで、今度はゆっくりと一字一字を下から上へと読んで行きます。
字に馴れると見えてきます。無理に読もうとしないでください。
その次の日以降、同じ所に立って、大きい字から順に読んでみて、‘一段下の字を読もうとしてみる’を繰り返します。飽きないように工夫して毎日3分間続けます。
この場所から、全部の字が読めたら次の段階です。
カードから一歩ずつ、だんだんと離れて行き、3メートルの距離から最下段の字が読めたら正常な目です。
もっと良い目になるように距離を延ばして練習を続けて下さい。
遠くの字が読めるようになると近くの字を読む視力がつきます。
大人もこの「いろは視力向上カード」で目が良くなっていきます。ただ、眼鏡を掛けた経験がある場合、また目を細めたり、眉間にしわを寄せたりする悪い癖が付いている場合など、大人には別の問題がありますから、時間が掛かります。
pdfファイル ”近視を予防しましょう”shortsight.pdf へのリンク
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